ピアノを思い出す作業について
幼少の頃から中学生の途中までずーっとピアノを習っていたが、一度として真面目に練習しなかった。
結果楽譜もろくに読めないし、人前で弾けるようなレベルでもない。
しかし、本当に好きな曲は練習して、弾けるようになるまで打ち込んだ。
ゲームミュージックに始まり、好きな洋楽やジャズピアノのフレーズなど、弾きたい!と思ったものに関してのみ熱中して弾いていた。
その熱が一番高かったのが高校3年から大学2年生までの間で、この期間中が一番レパートリーが多かった。
最近ピアノをこちらの電圧に合わせることに成功したので、嬉しくなって色々弾いてみたのだが、さすがに10年前のレパートリーなので途中で思い出せないパートが出てくる。非常にもどかしい。
なんとなく思い出せるパートと思い出せないパートに傾向性があり、自分なりに分析すると、音符とにらめっこしながら1つ1つの音を覚えたものや、何度も何度も反復して練習したものは今でも覚えているが、
指の形やつなぎの雰囲気で強引に持って行ってた箇所を忘れている傾向が強い。
10年前に弾いていたもののほとんどが、ゲームミュージックやマイナーなCMソングなので、楽譜も残っていなければ、そもそも耳コピで弾いていたものもある。
ヒントなしの状態でなんとか思い出せないか奮闘するのだが、面白いことに10回くらい繰り返して弾いていると、つまずいていた箇所をふと思い出したりする。
これは切れていたシナプスが再び復活するような爽快感があり、なんとも気持ちいい経験である。
しばらく音階の上を転がりながら、無くしていたものを見つけに行こうと思う。
(突然の詩的表現)
やめさせてもらうわ。